これまで
「ケイセイ」社のハイドロキノンクリームを提供してきましたが、
左が
「ケイセイ」社の
ハイドロキノンクリームです。
「ケイセイ」社のハイドロキノンクリームが無くなり次第、
常盤薬品(NOV製)のハイドロキノンクリームに変更することにしました。
常盤薬品(NOV製)のハイドロキノンクリームは院内で調合するため、容器に入れてお渡しします。

このように白色の容器に入れてお渡しします。用量はこれまでと同様で
5gです。
ちなみに「トレチノインクリーム」も同じ常盤薬品の製品です。
そのため、
同じ容器に入れてお渡ししますので、
両方が混同しないように
ハイドロキノンクリームのシールは「容器」に貼ります。
トレチノインクリームのシールは「蓋」に貼ります。

両方を重ねて外用していただきますので、間違えないように注意してください。
常盤薬品(NOV製)のハイドロキノンクリームに変更する理由ですが、
@ 自院で調合するため、
少し安価にお渡しすることができます。
A 自由に
濃度を調整することができます。
@については、
1,850円→1,100円に減額することができました。
Aについては、
4%→5%にしてお渡しすることができます。
ハイドロキノンクリームについて
イチゴやブルーベリー、コーヒーなどにも含まれる物質で、皮ふを
紫外線などによる損傷からまもる作用を持っています。米国では医薬品としてその
美白効果が認められ、多くの患者さんに皮ふの漂白目的で治療薬として使用されてきました。
日本では2%までの配合が厚生労働省により許可されているため、市販の化粧品にも含有されたものが販売されています。それ以上の濃度のハイドロキノンは病院での処方が必要となります。
当院ではこれまで
4%濃度のハイドロキノンクリームで治療してきましたが、さらに治療効果のがあるハイドロキノンクリームを望まれる方が多く、また使用中に濃度の減衰が生じることを考慮して、
5%濃度のハイドロキノンクリームに変更することにしました。
ハイドロキノンクリームの安全性については、
以下の論文等で報告されています。興味のある方はご一読ください。
The safety of hydroquinone: A dermatologist’sresponse to the 2006 Federal
Register
当院では、スタッフ全員で5%のハイドロキノンクリームを試用してみましたが、特に副作用は認められませんでした。ただし、反応には個人差がありますので、ご理解ください。
ハイドロキノンクリームの効能について
ハイドロキノンはメラニン合成酵素である
チロジナーゼの阻害剤であり、さらにメラニン色素を作る
メラノサイトに対して細胞毒性があります。すなわち、しみの原因である
メラニン色素を作らせなくする漂白剤です。
シェーマを作製してみました。
表皮の最深部に存在する
色素細胞(メラノサイト)で作られる
メラニンの産生をハイドロキノンクリームで減少させることができます。
メラニンの産生が減ると、シミができにくくなるという理屈です。
そのため、現在認められるシミを薄くするというより、
新しくシミができることを防ぐための薬と考えていただく方が正しいと思います。
今あるシミを薄くするためには、別途レーザー治療を行うかトレチノインクリームの外用が必要です。
レーザー治療についてはしみの
レーザー治療のページをご参照ください。
トレチノインクリームについては
トレチノインクリームのページをご参照ください。
ハイドロキノンクリームの使い方
- 1日2回連日でシミに外用します。トレチノインクリームを併用するときは同時に外用します。
- 刺激の少ない石けんをたっぷり泡立てて優しくなでるように洗ってから使用してください。
- 洗顔直後は角質層が水分を多く含んでいるため、薬剤の浸透性がよくなり効き過ぎることがあります。そのため、洗顔後20分程度待ってから塗ることをおすすめします。
- 化粧水や乳液を併用するときには、化粧水、乳液の後に外用してください。日焼け止めを併用するときにはハイドロキノンクリームの後に日焼け止めを外用してください。
- ハイドロキノンクリームを塗る部分は顔全体ではありません。症状により塗り方は異なりますが、例えば老人性のシミの場合は綿棒にごく少量(マッチ棒の先端の部分程度)をとり、シミの部分に塗ります。
- レーザー治療後は必ずハイドロキノンクリームを使用していただきます。
- 効果が認められた後も、外用を継続していただいて結構です。一旦中止して再開しても効きが悪くなることはありません。
ハイドロキノンクリームの注意点
- 体質によってかぶれて赤くなったり、刺激でチリチリすることがあります。
- 赤みや刺激が強い場合は使用を中止し、医師に相談してください。
- 初めて外用するときには、顔に外用する前に二の腕の内側に試し塗りしてもらうと反応が予想できます。
- 強い紫外線を浴びると、シミが濃くなる場合があります。 短時間でも日中外出の際は、SPF20以上のサンスクリーンを使用してください。
- ごくまれですが、長期使用により逆に色素沈着が生じること(外因性褐色症)が報告されています。
- ケミカルピーリング、ピーリング作用のある薬剤(ニキビのベピオゲル、デュアックゲル)や炭石鹸との併用は避けてください。
ハイドロキノンクリームの料金
Q&A よくある質問
治療期間は?
通常は3ヶ月です。しかし、臨床効果は可逆性ですので、中止すれば元に戻ります。効果があり副作用がないときには長期間継続していただいても問題ありませんが、まれに外用部が白斑になることがあります。さらにごくまれですが、長期使用により逆に色素沈着が生じうる反応が報告されています。
誰でも使えますか?
ハイドロキノンクリームの反応が強い方の使用はお勧めできません。
レーザー治療とどちらがよいですか?
レーザー治療を行ったときにもハイドロキノンクリームを必ず併用してもらいます。ですから、どちらがよいということはありません。むしろ、ハイドロキノンクリームとレーザー治療を併用することが一番効果的です。
レーザー治療ができない肝斑(かんぱん)や炎症後の色素沈着に対しても、ハイドロキノンクリームは使用できますので、症例を限ればレーザー治療よりも適当なことがあります。
レーザー治療と併用できますか??
必ず併用します。
トレチノインクリームと併用できますか?
トレチノインクリームと併用していただくとより効果的です。ただし、このときにはレーザー治療は併用できません。
トレチノインクリームですでに作られているメラニンの排出を促進し、ハイドロキノンで新たなメラニンの産生を抑制することが治療の柱となります。。