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西風新都のこころ皮ふ科クリニックです。皮ふ科一般の治療と皮ふ外科、レーザー治療を行っています。

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〒731-3168
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熱傷(やけど)BURN

「やけど」について

熱によって生じる皮ふの損傷です。ありふれた病気ですが、重症になると大変辛い病気です。
やけどが重症かどうかを見る指標としては次の3つが重要です。
  1. 原因が 液体か? 火炎か? 
  2. やけどの広さは?
  3. やけどの深さは?

ひとつひとつ考えましょう。
  1. やけどの原因は一般的に「湯」より「火」の方が重症になります。以前は湯でも重症なやけどが多かったですが、最近は給湯が発達しお風呂を火で沸かしたり、ストーブにやかんをかけたりしなくなりましたので、「湯」では手術を要するほどのやけどは少なくなりました。逆に「火」では瞬時のやけどでも重症になります。
  2. もちろん広い方が重症のやけどです。どんなやけどでも体表面の20%を超えると重症なやけどと診断します。
  3. そして一番重要なのが、やけどの深さです。 やけどはその深さにより、T度、U度、V度に分けます。さらにU度のやけどは浅達性U度と深達性U度に分けられます。

やけどの深さについて


上の写真のように、深くなればなるほど治りが悪くなります。特にV度のやけどではほぼ手術が必要になります。そして、深達性U度、V度では「瘢痕(あと)」が残ります。
当院のようなクリニックでは、浅達性U度までの治療を受け持ちますが、深達性U度でも範囲が狭ければ塗り薬で治りますので、状態を見ながら治療を行うことになります。
問題なのは、やけどの早期には浅達性U度と深達性U度の見分けが困難ということです。水ぶくれができた時点でU度のやけどですので、あとは治療をしながら深度を見極めて行きます。だいたい10日経つと正確な見極めができるようになります。

    

「やけど」の治療方法

治療は、最初はとにかく流水で冷やすことです。10分間流水で冷やした後に、病院を受診してもらえばそれで間違いは何もありません。あとは医師がその深度に応じて的確に治療をします。塗り薬の選択はその深度に応じて医師が判断します。最近流行のラップ療法は適当なときもありますが、多くは誤用されていますので自己判断ではお勧めできません。
      




まとめるとこんな感じです。


Q&A よくある質問

痕になりますか?

やけどの深さによります。深達性2度熱傷より深ければ、痕になる可能性があります。やけどをして10日程度建たないと正確な見極めは困難です。

入浴してもいいですか?

基本的やけどは入浴しても全く問題ありません。しかし、2度熱傷で水疱が破れているときは、水疱の中にお風呂やシャワーの水がたまらないようにする必要があります。水疱をすべて除去したときは、入浴しても大丈夫です。むしろ、洗い流すことで清潔になり、治癒が促進されます。

毎日通院が必要ですか?

小範囲のやけどなら、自宅で入浴後に薬を塗ってもらえば問題ありません。範囲が広いときは、自宅での処置が困難ですので、通院で治療を行います。程度によっては、入院が必要になるときもありますので、その時は総合病院を紹介します。  

消毒しなくていいのですか??

基本的にシャワーで洗うことができれば消毒は不要です。顔面はイソジンで消毒し乾燥させる方がきれいになることがあるため、消毒を勧めるときもあります。


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