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西風新都のこころ皮ふ科クリニックです。皮ふ科一般の治療と皮ふ外科、レーザー治療を行っています。

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トレチノイン/ハイドロキノンの外用法

トレチノイン/ハイドロキノンの作用機序




トレチノインが表皮の細胞の分裂時間(ターンオーバー)を短縮することで、メラニン色素を垢とともに追い出します
ハイドロキノンが色素細胞(メラノサイト)の活性を抑制し、メラニン色素の産生を抑えます。



トレチノイン/ハイドロキノンの外用法

まず、トレチノインクリームの外用法です。



しみの部分からはみ出さないように指あるいは綿棒で薄く丁寧に塗り、乾かします(1〜2分)。


次に、ハイドロキノンの外用法です。


ハイドロキノンは指で広めに外用してください。

外用法の詳細はお渡しした説明用紙を熟読してください。





トレチノインの皮ふの反応について

トレチノインクリームの効果を得るためには、正常な反応が生じる必要があります。


@赤くなる。Aガサガサになる。
これが、正常な反応です。

しかし、中には過剰な反応が生じることがあります。


このように汁が出るような強い反応が生じるときにはトレチノインクリームの濃度を落とす必要があります。

この反応の強さには個人差があるため、実際に外用してみなければわかりません。
そのため、最初に外用するときには、0.1%のトレチノインクリームを1カ所のみ外用してもらいます。





トレチノイン/ハイドロキノンの外用期間について


トレチノインクリームは3ヶ月を目処に終了してください。
それ以上外用しても、効果は期待できません。(表皮を垢にして落とすのに3ヶ月あれば十分という理由です。)

ハイドロキノンクリームはいつまで外用してもらっても大丈夫です。
可能なら(お金が許すなら)、半永久的に外用を続けてください。



トレチノイン/ハイドロキノンの限界について

安価で手軽な治療ですが、残念ながら限界があります。
@ 深いシミには効きません。
垢になるのは表皮のみです。真皮は垢になりません。
シミのメラニン色素が表皮に限局していれば、垢になって落ちていきます。
しかし、真皮まで落ちているメラニン色素は追い出すことができません。

A 必ず再発する治療です。
レーザーと違い、シミを作る細胞(メラノサイト)を破壊できる治療ではありません。そのため、いずれメラノサイトがシミを作り始めるとシミは再発します。
ハイドロキノンクリームを死ぬまでずーっと外用していれば再発しないかもしれませんが、それも現実的ではないと思います。

この2点はよく理解しておいてください。

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