ヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルスの感染症です。
ヒト乳頭腫ウイルスにはたくさんの種類があり、大別して皮膚型と粘膜・性器型に分けられます。 尋常性疣贅は、皮膚型のウイルスが皮膚に感染して、良性腫瘍の「イボ」ができる病気です。指や足の裏にできることが多く、埋まり込んだ形になるとミルメシアとよび、なかなか治りません。
子供の手足にできることが多く、他の人に移ることはまれですが自分の手足では移り増えていきます。
よく、ウオノメと間違われることがありますが、子供にウオノメができることはほとんどありません。
ウオノメのとの鑑別には、ダーモスコピーが有用です。
ダーモスコピーで血管が詰まった所見があればイボと診断できます。
いずれもイボをダーモスコピーで見たものです。血管が詰まった所見があることがわかります。
次にウオノメをダーモスコピーでみたものです。
血管閉塞の所見は認められず、イボではないことがわかります。
しかし、小児ではウオノメとイボがわかりにくいことがあります。
下の写真を見てください。
ダーモスコピーでは血管閉塞がなく、あたかもウオノメのようです。しかし、小児にウオノメができることはほとんどありません。
これを削ってダーモスコピーで見ると、下のように見えます。
血管拡張が房状に認められます。これでウオノメではなくイボとわかります。
尋常性疣贅についてのQ&Aは
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