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西風新都のこころ皮ふ科クリニックです。皮ふ科一般の治療と皮ふ外科、レーザー治療を行っています。

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広島市安佐南区伴南1-5-18-8-303

皮ふ科一般common dermatology

アトピー性皮膚炎

ガイドラインでは、「皮膚の生理学的機能異常を伴い,複数の非特異的刺激あるいは特異的アレルゲンの関与により炎症を生じ慢性の経過をとる湿疹」と定義されています。簡単に言えば、「アレルギーを含めた体質によって生じる慢性的な湿疹」と考えればよいと思います。
ということは、基本的にはすぐに治る病気ではなく、治療によりつきあっていく病気と理解する必要があります。ステロイドをうまく使いながら、上手に病気をコントロールしましょう。とはいっても、乳幼児のアトピー性皮膚炎のほとんどが小学生頃に自然に治ります。成人のアトピー性皮膚炎はなかな治りませんが、ステロイドと免疫抑制剤をうまく使えば、多くの患者さんでは日常生活に支障がなくなります。

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じんましん

みみずばれのような赤い皮疹がぱらぱらと生じかゆみを伴います。特徴は、数時間で自然にあとかたもなく消えます。←ここ重要!
何らかの原因によりヒスタミンという物質が放出され、それが血管を拡張します。また血管内の水分が漏れて皮ふにたまるため、赤くて盛り上がった皮疹(膨疹)が生じます。通常は1週間前後で治りますが、1ヶ月以上続くと慢性じんましんとよばれなかなか治らなくなります。基本的に塗り薬は効きませんので、飲み薬で治療する必要があります。原因を探すことはかなり難しいですが、はっきりとした誘因があれば可能なこともあります。

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尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)



うろこのような皮疹が肘、膝などのすれるところに生じます。全身に及ぶこともまれではありません。かゆみは通常軽く、ないこともあります。遺伝や食生活が一因とされていますが、はっきりとはわかりません。白人では人口の1-2%が乾癬を発症しているとされています。
皮膚の疾患ではめずらしく、たくさんの治療法があります。塗り薬(ステロイド、活性型ビタミンD3、保湿剤など)、飲み薬(免疫抑制剤、レチノイド)、光線療法が一般的ですが、現在は分子標的薬という注射の治療も開始されています。
院長は安佐市民病院のときに中四国の一般病院でもっとも多くの乾癬の患者さんに分子標的薬(レミケード)を投与した経験がありますが、非常によく効く治療です。そのかわり、治療費はかなり高額です。残念ながら、当院のようなクリニックでは投与できません。許可を受けた施設での治療が必要です。治療が可能な病院はここで見ることができます。乾癬友の会もあり、全国的な活動もされています。
日本乾癬患者連合会のHP


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白癬(水虫)、爪白癬(爪水虫)

  
  爪白癬の内服治療前       内服治療前

皮ふ科の代名詞のような疾患です。
白癬菌というカビの一種が皮膚の最表面の組織(角質)に感染しておこります。そのため角質が厚い部位(例えば、かかと)ではなかなか治りません。
その最たるところが爪です。爪白癬は通常塗り薬では治りませんが、飲み薬で治療すると7-8割の患者さんがきれいな爪になります。しかし、やや高額な治療であり、治療期間は半年程度かかります。肝臓に持病のある方には投与できないときもあります。よく相談して考えましょう。
角質が薄い部位(股、指の間など)の白癬は塗り薬でほぼ完治させることが可能です。

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尋常性疣贅(イボ)

 

ヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルスの感染症です。ヒト乳頭腫ウイルスにはたくさんの種類があり、大別して皮膚型と粘膜・性器型に分けられます。
尋常性疣贅は、皮膚型のウイルスが皮膚に感染して、良性腫瘍の「イボ」ができる病気です。指や足の裏にできることが多く、埋まり込んだ形になるとミルメシアとよび、なかなか治りません。
一般的には、液体窒素(ちっそ)を綿棒に含ませて6-7回押しあてる凍結療法を行いますが、痛いことと治癒率の低いことが欠点です。炭酸ガスレーザーで蒸散させることもありますが麻酔が必要です。瘢痕(はんこん)を残すことがあります。その他、モノクロロ酢酸や抗ウイルス薬の外用など痛みのない治療がありますが、保険で認められておりません。
当院でどこまでの治療を行うかは患者さんの希望を参考にして決めていこうと思います。

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尋常性ざ瘡(ニキビ)

 

主な原因は、思春期に男性ホルモンの分泌が活発になり、その影響を受けて皮脂の分泌が盛んになることです。また、毛包周辺の角層が厚くなり、毛包が詰まりやすくなります。そのためにニキビは思春期にできやすくなり、成人すると自然によくなっていきます。いわゆる「青春のシンボル」といわれるのはこのためです。
治療は、
@毛包内の皮脂を排出させること、A細菌の感染を防ぐこと が重要です。
@についてはディフェリンゲルという新しい塗り薬が有効です。ケミカルピーリングもある程度奏効します。Aについては抗生剤の内服や外用を行います。日常生活でストレスや直射日光を避けることも有効です。
半分は生理的な問題ですので、あまり神経質にならず日常生活に支障がない程度にコントロールすることが重要です。

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脱毛症



脱毛症には大きく分けて、@円形脱毛症、A男性型脱毛症(若はげ)があります。 一般に円形脱毛症は病的な脱毛症、男性型脱毛症は生理的な脱毛症と考えられます。
円形脱毛症は写真のようにコイン大から始まり徐々に拡大する脱毛であり、多発してすべての頭髪が抜けてしまったり(全頭脱毛症)、頭髪以外に眉毛や脇毛などすべての毛が抜ける(汎発型脱毛症)こともあります。
原因は、「精神的ストレス」「内分泌異常」「自己免疫疾患」などがあげられますが、はっきりとしたことは不明です。ただし、円形脱毛症のほとんどは治療により発毛します。
治療は飲み薬、塗り薬、冷凍凝固、光線療法などがあります。ステロイドの局所注射も効果があります。急速に拡大する脱毛や全頭脱毛症では大量のステロイドを点滴で投与するパルス療法が高い有効性を示します。院長は安佐市民病院にて多数の脱毛患者さんにパルス療法を行い、約半数の患者さんに発毛を認めました。この治療は入院が必要ですので、安佐市民病院に紹介させて頂くことになります。
男性型脱毛症についてはプロペシアの内服治療が有効です。これは男性型脱毛症を見てください。

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