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西風新都のこころ皮ふ科クリニックです。皮ふ科一般の治療と皮ふ外科、レーザー治療を行っています。

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〒731-3168
広島市安佐南区伴南1-5-18-8-303

ほくろ(黒子、色素性母斑)nevus

「ほくろ」について

皮ふ科に来院される腫瘍では間違いなく一番多いと思いますが、厳密には腫瘍ではなく一種の組織の奇形です。胎生期に神経にも色を作る細胞にもなりきれなかった細胞が母斑になるといわれています。多くの母斑は良性ですので問題ありませんが、ごくわずかに悪性の母斑があり「悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)」と呼ばれます。 母斑の治療ではまずこの悪性黒色腫を見逃さないことから始めます。ダーモスコピーという検査器具で約90%は母斑と悪性黒色腫を診断することができます。


ダーモスコピーによるほくろの診断

当院ではダーモスコピーの写真をモニターに表示し、説明します。





しかし、実際には切除してみなければ良性と断言できないことも多く、そのときは手術を勧めます。また、生まれながらに存在する母斑はまれに悪性黒色腫に変化することがあるため、足の裏など悪性黒色腫の生じやすい部位では切除を勧めることがあります。
     

「ほくろ」の手術方法

 大きく分けると、
  • 切除:メスで切除して皮ふを縫合する方法
  • 炭酸ガスレーザー:レーザーで削りとる方法       
 があります。
      

「ほくろ」の切除について

局所麻酔をしたのちに、メスで皮膚を切開し脂肪の深さでほくろを切除します。欠損部は皮ふを縫合することで閉鎖します。
  • 利点      
    • 切除した組織を検査に提出することができますので、悪性と良性の診断をほぼ確実にすることができます。
    • 完全に切除するため、再発することはほとんどありません。           
    • 深くまで濃い色素があるほくろでは切除の方が適当です。    
  • 欠点      
    • 縫合するため、抜糸が必要です。    
    • 縫合した傷にしばらく赤みが残ります。(半年経てばほぼ消失しますが。)  
    • 炭酸ガスレーザーと比較すれば、術後のトラブル(感染症、出血など)が多い。      


2か所のほくろを切除しました。術後半年後ですが、赤みはほとんど残りません。


術後2ヶ月ですが、まだ赤みが少し残ります。

      

「ほくろ」の炭酸ガスレーザーの治療について

局所麻酔をしたのちに、炭酸ガスレーザーでほくろを削ります。ほくろは深部まで続いていますので、ある程度の深さまで削るとそれで終了します。削った後は縫合はしません。自然に皮膚が閉鎖するまでり薬をつけてもらいます。決して乾かないようにすることが重要です。その後は数ヶ月遮光してもらいます。
血流のよい、顔面や頚部で適応になります。従って、体や手足ではよい適応になりません。切除の方がよいと思います。


ほくろの一部を削り取ります。上の図のようにある程度削った後は、穴を開けるようにまだらに削ります。


左上口唇のほくろです。


炭酸ガスレーザーで削切した直後です。真皮の浅層まで削ることが重要です。


治療後1年後です。わずかに瘢痕になっていますが、あまり目立ちません。わずかに再発があります。

炭酸ガスレーザーでの治療では母斑を完全には除去しないため、再発が認められることがあります。再発したときは、再度軽く削り対応します。初回からあまり深く削らないことが炭酸ガスレーザーの治療のコツですので、その点には理解を頂く必要があります。
  • 利点      
    • 縫合しないため、抜糸が不要です。
    • 術後のトラブル(感染症、出血など)はほとんどありません。
    • 治療にかかる時間は10分程度です。     
  • 欠点      
    • 完全には切除しないため、再発の可能性があります。  
    • 切除した組織を検査に提出することはできません。
    • 盛り上がりが強く、濃いほくろでは、色素が完全にとれず、最終的に切除が必要になることがあります。(最初から切除しておけばよかったと後悔することも)
         


炭酸ガスレーザーで母斑を削る前と、削った後3ヶ月経過したところです。母斑は消失していますが、わずかに再発があることがわかります。


術後1ヶ月です。まだ赤みが残ります。



こういう部位が一番悩みます。赤唇縁がずれないように切除すれば、その方がきれいになるかもしれません。

炭酸ガスレーザー後1年3ヶ月です。写真の角度が悪いですが、少し陥凹が認められます。再発はありません。満足されていますので、結果としては炭酸ガスレーザーでよかったと思います。
     

手術料金(保険診療)

  • 3割負担の時の支払い額になります。 1割負担の方はこの金額の1/3になります。
  • 露出部は頭・顔・首・肘から下・膝から下の部分です。
  • 下記料金以外にも初診料、再診料、処方料、薬剤料がかかります。
  • 下記料金は本ページ作製時の金額です。診療報酬の改定により変更になる可能性があります。

ほくろの切除
露出部の2cm未満 手術代4,980円+病理検査代3,070円=合計8,050円
露出部の2cm以上 手術代11,010円+病理検査代3,070円=合計14,080円
露出部以外の3cm未満 手術代3,840円+病理検査代3,070円=合計6,910円
露出部以外の3cm以上 手術代9,690円+病理検査代3,070円=合計12,760円
 ほくろの炭酸ガスレーザー(組織検査を行わない場合)
露出部の2cm未満
(ほくろ2個まで)
手術代4,980円
露出部の2cm以上
(ほくろ3個以上)
手術代11,010円
露出部以外の3cm未満 手術代3,840円(基本的に炭酸ガスレーザーは行いません。)
露出部以外の3cm以上 手術代9,690円(基本的に炭酸ガスレーザーは行いません。)
    

Q&A よくある質問

手術は痛いですか?

局所麻酔(歯の治療の麻酔と同じもの)の時に痛みはありますが、手術中は痛みはほとんどありません。

手術後は痛いですか?

当日、翌日ぐらいまで痛みがあります。小さい傷(1cm以下)の場合はほとんど痛みはないようです。痛みに対しては痛み止めの内服薬を処方します。

入浴はできますか?

縫合したときは翌日からシャワーを許可しています。創部をシャワーで洗い流し、その後処方した消毒液で表面を拭いてもらいます。その後は絆創膏でカバーしてもらいます。炭酸ガスレーザーでは当日からシャワー、入浴とも問題ありません。処方した軟膏を外用してもらいます。   

抜糸までの期間は?

顔面で5-7日目、手のひら、足の裏では14日目、それ以外は7-10日程度です。

組織検査の結果はいつ頃にわかりますか?

鳥取大学の皮ふ病理の専門医に診断をお願いしておりますので、だいたい10日間かかります。

   

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